ただ大きいではなく、人生設計やライフスタイルに合わせた家を
大きな家を建てることが夢というお客様はたくさんおられます。
それに従い大きな家を建てればお客様の夢は叶いますし、建築業者のこだわりも実現しやすかったりします。
ですが、家が大きくなればコストが上がるのは当然。
しかも、初期費用が上がるだけではなく、維持コストにも影響します。
代表の永田は以前、1棟の床面積が80坪や120坪という家を作ったこともありました。
ただその家に数十年経ってから訪問したり、人から話を聞くと、
『あんなに大きい家やのに、今は夫婦1組しか住んでいないよ…』
『息子が家を出て、嫁の実家の付近で暮らすことになり、大きな家は売りに出してる…』
『子供さんが維持できないから処分する』
という声が少なからず聞こえてくるんです。
そのような経験を活かし、永田工務店ではお客様の人生設計やライフスタイルを自分ごとのように考えて、心をかたちにする提案をさせていただいております。
例えば、大きな家や2世帯住宅が必要なら、将来は賃貸住宅にできる間取りにする事をお勧めしたり、初期コストは少しかかりますが、2棟の住宅を建てて、将来は販売することや賃貸住宅経営を行いやすくする事をお勧めしたりもします。
1世帯でも2世帯でもどちらでも検討できる間取りも可能で、お客様と将来の可能性を話し合った上でご提案をさせていただきます。
導線を考える!短くする!
通常の1戸建ての建築プランを検討するときに、業界の決まりのように、リビングからトイレや、洗面、リビングから和室にしか入れないと言う間取りは作ってはいけないという流れがあります。
永田工務店ではリビングからトイレに入る間取りだけは作ってはいけないのですが、その他は全部OKです。
十数年前にどうしてもリビングからしか入れない洗面室を分譲住宅で作ったところ、その家を買ってくださったお客様に大変喜んでもらえたのです。
その理由は、
1) キッチンの仕事をしながら洗濯物等の管理ができる。
2) 冷暖房が共有できてとても気持ちがいい。前の家は冬が寒くて、夏は暑くて…。
3) 赤ちゃんがいたから子供のお風呂が入れやすくて…
4) 小さい子供だけでお風呂に入るときも安心でした。
という事でした。
このようなお客様の声を頂き、今では「リビングと洗面室の合体タイプ」と「独立タイプ」の2種類を分譲住宅に採用しています。
建て替えのご相談時も、現在の家族構成を深く聞いてアドバイスを行い、お客様に選択して頂きます。
永田工務店では業界の風習をお客様に押し付けるのではなく、個々のお客様の事情やご意向を出来る限り反映させていただきたいと考えています。
奥様が家事を行う上で活動が行いやすいことを想像し、これからも間取りの企画に取組んでいきます。
お客様の自由設計が本当の理想?
世間には自由設計と謳い販売している家がたくさんありますが、お客様に住宅を建てる為の知識が少なく、
結果的に工務店のこだわりや担当のこだわりを押し付けられていることになってはいないでしょうか。
例えば、お客様が35歳のご主人様と32歳の奥様の御夫婦で、保育園の年中さん(男の子)と小学校3年生(女の子)のお子様の家族だとしましょう。
その現在の生活や日々の悩み、ご夫婦のご両親がお元気かどうか、どちらにお住まいかなどをお聞きし、その上で自分事のように10年後、20年後の想像が出来なければ、本当のプランは作れません。
一昔前は長男が後を継ぐ!と言う時代でしたが、今ではそうとも限りません。
今は女のお子様が結婚して、奥さんのご実家の近くに家を買う事例がとても増えています。
というのも、子供の面倒を見るのは女の役目という日本社会の伝統はまだある為、奥さんは子供の面倒を御主人様のご両親にはお願いしにくく、どうしても奥さんのご両親に見て頂くこととなり、そんな状態から奥様方のご実家の近くで家を建てるといった事例が多くなるからです。
そして、その後奥様は働きに出るといった場合が多くなります。
また、ご夫婦のご両親は何時かは老人ホームに入ると計画されていたのですが、何時までたっても待機待ちで老人ホームに入れない、だから一緒に住む為の2世帯住宅の建築をという事例も最近では増えてきています。
個人の好みで自由気ままに家を建てたり、また建築業界の風習や流行、営業マンのこだわりを無意識に受け入れて家を建てれば、その時は感動すると思いますが、10年後、20年後にも使いやすい!とは限りません。
そのような事にならないよう、永田工務店ではお客様の人生設計、ライフスタイルに合わせた間取りや建築をご提案しています。